リウマチは陽経の治療を（鍼灸学生用）

春から、当院にも学生さんの見学や、国家資格を取ったばかりの方が勉強に来ています。

その中でリウマチの質問が多かったので、久々に鍼灸学校に通っている方向けの記事です。

結論から言えば、リウマチの治療は陽経の治療でかなり効果があります。

手足の外側の経穴と、背中の経穴を使用します。

一般的にリウマチの治療は副交感神経を高める治療をします。（西洋医学でも）

しかし交感神経と副交感神経がともに正常値にある場合には有効ですが、

基準値以下ならば逆効果になる事もあります。

この正常値というのが数字には表せないので難しいのですが、風邪などの病気になりやすいと、

交感神経が正常値が以下になっている場合があります。

（もともと交感神経の役割は病気などへの抵抗力という面もあります）

交感神経も副交感神経も正常値以上にあり、さらに副交感神経が優位ならば、

リラックス効果が生まれて良い状態になるのですが、

両方が正常値以下で、副交感神経が優位の場合には、

アレルギーや胃腸症状が発生しやすくなってしまいます。

ですから、患者様が虚弱体質など明らかに交感神経が弱っている場合は、

副交感神経を高める治療と合わせて交感神経も高める治療、

つまり両方の自律神経を正常値にする治療を行う必要があります。

そして交感神経を高める（というよりは正常値に近づける）治療には、陽経を補う必要があるのです。

当院の臨床でも、多くの方がこの治療でリウマチの症状が改善されていますので、

治療法のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか？

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