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中国鍼の秘技(鍼灸学生用)

これは書いてはいけないような気もしますが、将来中国鍼を使いたいと考えている鍼灸学生用に書いておく事にしました。

中国鍼の秘技は実は押し手にあります。

これは私が老中医(中国における医者の頂点で国宝)から教えて頂いた事で、日本人で中国鍼を使用している鍼灸師はもとより、中国人で中国鍼を中国の病院で使用している中医師(中国での医者)でも知っている人はほとんどいないと思います。

では押し手をどうするのでしょうか?

まず和鍼ですが、押し手は皮膚を伸ばす様にします。

これは鍼管を使用するから必要な行為で、鍼管を置く面が盛り上がっていたら、安定しないからです。

ただ、肉は圧迫されているので、刺した瞬間に得気(鍼のひびき)が出やすくなります。

そして押し手を離すと得気は消えやすいです。

中国鍼の場合、鍼管を使用しないので、肉が盛り上がる様に摘むのが良いです。これにより切皮時の痛みも少なくなります。

この方法を知っている鍼灸師が約5%くらいです。

そして秘技ですが、肉を摘んだ形の押しでを作る前に、一度和鍼の押し手の様に皮膚を思い切り伸ばします。

続いて肉が盛り上がる様に摘みます。

そこへ刺入した鍼は、ほとんどの場合全く得気が無く、そして押し手を離すとじわじわと独特の得気を感じ始めます。

中国鍼が最も重要視する得気はこうして生まれます。それ以外は似て非なるものです。

これを知っている鍼灸師はおそらく0.1%いるかどうかです。

和鍼と中国鍼、どちらも優れている面があります。私も主に使用するのは和鍼の方です。

ただ、少しでも中国鍼を使用するのであれば、その良さを最大限に生かしてほしくて書く事にしました。

[ http://dogo-hari-kyu.com/ 道後はり灸接骨院]
[ http://www.jikochiryou-ehime.com/ 道後はり灸接骨院・松山市交通事故/むち打ち専門サイト]

2011/06/21 | 鍼灸

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